2004年03月01日

メチャ簡単なVPN構築「SoftEther」製品版開発へ 企業内の利用者モラルが問われる



2004-03-01-10インプレスインターネットウォッチによると、三菱マテリアルとSoftEther開発者の登大遊氏は、メチャ簡単なVPN構築ソフト「SoftEther」の販売と製品化に関する独占契約を締結し、製品版を2004年8月から販売するそうだ。

企業ネットワーク管理者はさらに頭を抱えることになるかも。











SoftEtherをファイアウォールの中のPCと外のPCに入れておけば、ファイアウォール外からのアクセスを許可されていないPCでも、ファイアウォールを越えてどんな通信でもできるようになるので、運用次第では組織内のシステムのセキュリティ上の「大穴」になりえる。

具体的には、ソフトウェア的にエミュレーションした仮想HUB「SoftEther 仮想 HUB」と仮想LANカード「SoftEther 仮想 LAN カード」同士を専用のトンネリング通信プロトコル「SoftEther プロトコル」で接続することによって、離れた場所にある複数のコンピュータ同士やネットワーク同士で仮想ネットワーク「SoftEther 仮想 LAN」を構築することができる。

経産省の要請により、VPN構築ソフト「SoftEther」一時配布停止 になったこともあるソフトだが、ちゃんと使えばすごく便利。配布が一時停止になったのも、アホなネットワーク管理者が情報処理振興事業協会にクレームつけたかららしい。

「SoftEther」を使えば、たとえファイアーウォールがあっても社外から、インターネットに接続できる社内PCと仮想LAN接続することもできる。SoftEtherはあまりにも設定/利用が簡単なので企業ネットワーク管理者の頭を抱えることかもしれない。

なお、この「SoftEther」の開発にあたっては産業経済省と非常につながりの深いIPA (情報処理振興事業協会)が係っている。