【コラム・ネタ・お知らせ】 WEB小説書籍化の闇に斬り込む? 「Re:ゼロから始める異世界生活」2巻発売記念 長月達平先生・大塚真一郎先生インタビュー!
MF文庫J Tです。異世界召喚された少年が、「死に戻り」能力を用いて異世界で出会った少女を救おうとする、WEB小説「Re:ゼロから始める異世界生活」。MF文庫Jからの書籍化3ヶ月連続刊行の第2巻発売に合わせて、担当編集の池本がTwitterで募集したファンからの質問に答えていくという形で、インタビューを進めていきます!
著:長月達平 イラスト:大塚真一郎
今回は、著者の長月達平さん、イラストレーターの大塚真一郎さん、担当編集の池本がTwitterで募集したファンからの質問に答えていくという形でインタビューを進めていきます(インタビュアー:T)。
(左)この雑なコラを作った犯人である担当編集:池本
− それでは本日はよろしくお願いいたします。それにしても読者に質問を募集する、しかも著者&イラストレーターさんだけでなく担当の編集さんまでというのはかなり珍しいというか、思い切った企画ですね。
長月達平(『Re:ゼロから始める異世界生活』著者。以降、長月):なんか新しいことやりたい!って話は常々、池本さんと言っていましたので(笑)。WEB版の公開時からわりと僕は感想や活動報告、Twitterなんかで読者さんとやり取りすることが多かったものですから、なら読者さんも巻き込んじゃおうかーぐらいの感覚でしたね。
池本(長月先生の担当編集):MF文庫JでもWEB小説の書籍化は初めての試みだったので、どういう風に書籍化したのか気になる方も結構いらっしゃるのかなと。なので特に隠すこともないし、もう聞きたいことに色々答えてしまうのがいいのかなと思って募集させていただきました。ただ編集部からは多少は宣伝してこいよ、と言われていますので途中で宣伝は入れます!
− さて、116件の質問がTwitterで集まりました。流石に全ての質問に答えるのは難しそうなので、質問が多かったものからお答えをお願いいたします。 それではまず、飛び抜けて質問の数が多かった書籍化までの流れや、苦労した点などをざっくりとお話いただけますか。
『Re:ゼロから始める異世界生活』 書籍化までの道のり
− ちなみにそもそも『Re:ゼロから始める異世界生活』シリーズの構想などって、いつ頃できあがったのでしょう?
長月:2012年4月に、友人Y(ニート)とファミレスでだべっていた内容がアイディアの骨子ですね。なんか面白そうだって設定をその友人に話しながら煮詰めていくのが僕の話の作り方なんですが、『異世界』と『ループもの』ってアイディアがやたらとはまりまして。これはもう書くしかない!って書き始めたのが始まりですね。1章を書き終えるのに1週間ぐらいで、それからすぐに「小説家になろう」に投稿し始めました。これも友人の勧めだったので、実は彼の貢献度はかなり高いです(笑)。1章の間は書き上げたものを分割して毎日更新、2章からは2〜3日に1度ぐらいのペースで連載を続けてった感じでしたかね。
− 1週間って、とても早くないですか? WEB版の1章って文庫版の1巻内容ですから、丸々文庫1冊分の量ってことですよね。
長月:書くこと決まってれば、あとは無心で書くだけですから(笑)。これでも社会人ですので、平日は執筆に使える時間は仕事終わりの2〜3時間ぐらいしかないんですよ。なので、速度だけはどんどん速くなっていったって感じです。
− なるほど。それから継続的に更新を続けていって、書籍化の意識とかはなかったんですか?
長月:もちろん、野望はありましたよ(笑)。ただ、当時は「小説家になろう」にとっても書籍化っていうのは雲の上の出来事で、そう簡単に辿り着ける栄誉じゃなかった。お世辞にも「小説家になろう」の中のランキングが高い方でもありませんでしたし、書籍化への意識よりは日々の読者さんの感想にモチベーションをもらって書き続けてったってのが本当のところです。
連載開始から1年の月日のある日
− 書籍化の声が実際にかかったのはいつ頃?
長月:2013年4月ですね。ちょうど3章が終わってくらいのタイミングだったので。自分的にも物語に一区切りが入って……というところでした。連絡が来た時は泡を食いましたよ(笑)
− 連載開始から丸1年。この頃のご心境とかはどんな感じだったんですか?
長月:『Re:ゼロから始める異世界生活』シリーズ自体は、全10章構成と最初から決めていて、大きな話の流れはもう決めているんです。ただ、ようやく1年かけて3章まで書いたと思ったら、思ったより話が広がって1章増えてしまって。なので当時の心境としては、作品の完結が遠のいた(笑)となって。まあでもやるかくらいの心境でしたね。
− そしてちょうどそのタイミングで池本さんが声を掛けられたと。ちなみにどうやって、『Re:ゼロから始める異世界生活』の存在を知ったんでしょう?
池本(長月先生の担当編集、以降池本):Twitterに偶然「リゼロ面白いよ」ってツイートが流れてきたのがきっかけですね。
− 普段から編集さんのお仕事として、WEB小説を追いかけたりしていたんですか?
池本:いえいえ。特別追いかけたりなどは特にしていませんでした。「小説家になろう」の作品で知っていたタイトルも、当時はログ・ホライズン(KADOKAWA エンターブレイン)くらいでしたし。自分の担当作家さんの原稿、新人賞の応募原稿、気になる他社さんの作品を読むくらいで、その他のところまでは中々手を広げて、読めてはいない感じでしたね。
− そんな状況から、なぜ書籍化まで企画が進んだんでしょう。
池本:当時の個人的な状況としては、2013年10月放送開始の「機巧少女は傷つかない」と今年の4月から始まる「星刻の竜騎士』のアニメ2本の仕事と、それに加えて通常の文庫編集の仕事であまりに忙しかったんですね。
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2013年10〜12月放送のアニメ『機巧少女は傷つかない』。 BD&DVDも3巻まで発売中 (C)2013 海冬レイジ・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊 機巧少女は傷つかない製作委員会 |
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2014年4月から放送開始『星刻の竜騎士』 (C)2014 瑞智士記・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊 「星刻の竜騎士」製作委員会 |
池本:目の前にやらないといけないこと(仕事)はたくさんあったんですけど、現実逃避的に深夜にTwitterを眺めていたんです。テスト前に部屋の掃除をしたくなるあの気持ちですね。そうしたらなにやら面白い小説がある的なツイートが流れてきまして。元々小説を読むのは大好きですし、現実逃避の時間ももっと延長したかったので(笑)、WEB版の「Re:ゼロから始める異世界生活」のページまで行ってとりあえず読み始めたんです。 正直今でも、奇跡みたいなタイミングだったなと思います。普段だったら、とてもじゃないけど調べて読もうというところまで行かなかったので。
声を掛けたきっかけは「2章」のあのシーン(ネタバレ)
− Twitterの質問でもありましたが、それでは読み始めた後、WEB版のどこを読んで書籍化をしようと思ったのですか。
長月:それは僕も聞いたことなかったですね。隠さず教えてくださいよ(笑)
池本:WEB版2章で『死に戻り』をエミリアに告白しようとするじゃないですか。あの時ですね。1章でキーになっていた『サテラ』の名前とか、2章からワードが頻発する『嫉妬の魔女』の存在とか、ちりばめられたピースがカチッと嵌まる様で、よく考えられているなと。これはもう声を掛けるしかないと、そこから1週間で3章の終わりまで読み切って、長月さんにご連絡したという形です。
− 実は最初のメールは『リゼロ』の書籍化じゃなかった?
池本:ただ、もうこれだけ面白い作品だし書籍化は決まっているに違いないから、『リゼロ』以外の他の作品で何かやりませんか?とメールを送ったんですよね。この作家さんならきっと他の作品を書いても面白いモノを書いてくれるだろうから、次の作品をお願いしようくらいの気持ちで。
長月:どっこい、こっちにはそんな話は全然きてなかったわけです(笑)。たまにどうして『MF文庫J』を選んだんですか?なんて聞かれることもあるんですが、『MF文庫J』さんから声がかかって、選ぶも何もないだろうってのが本音ですが。みんなもそうするでしょ? 僕だってそうしますよ。
− 他には書籍化のオファーは無かったんですか?
長月:4月のMFさんのオファーが最初で、最終的には7社さんからオファーをいただきました。これ、「小説家になろう」作家の中でもかなり高順位でしょう、密かな自慢です。
大変だったことは?
− その後は順調に書籍化まで?
池本:いえいえ。WEB小説を文庫化して出すという試みは一度もやったことがなかったので戸惑いが正直ありましたね。特に、当時はライトノベルレーベルの間で、今ほどWEB小説の書籍化が一般的では無かったので。『魔法科高校の劣等生』(電撃文庫)、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(GA文庫)のようなヒットタイトルはもちろん知っていましたが、それくらいで。積極的にWEB小説を書籍化していたヒーロー文庫さんもまだ、3、4タイトルくらいしか刊行されていなかった状況で、編集部全体でもWEB小説の書籍化に対してのアンテナは強くなかった感じですね。なので、どういうタイプの作品で、どういうターゲットの人に売りたいのかの説明がなかなか難しかった記憶があります。
そして訪れる地獄の改稿。1000ページを600ページに!
− 長月さんが書籍化にあたって一番苦労したことは?
長月:書籍化のための改稿ですよ! 文章を直すのが一番苦労しました! 地獄のように!
池本:長かったですからね。WEB版の量。
長月:文庫2、3巻でWEB版2章の内容を扱ってるんですが、WEB版2章をそのまま文庫のページに換算したら1000ページ越えてたんです。最初は上中下の3部構成にしようかなんて言ってたぐらいで。
池本:本当に長かったですね。
長月:それを2、3巻それぞれ300ページ、合計で600ページまで削ったんですが、池本さんのオーダーがおかしいんですよ。「ページ数は減らしてください。でも、イベント数は増やしてもっとヒロインといちゃいちゃしましょう」ですよ。「ちょっとこの人、何言ってんのかわかんないな」ってなりますよね(笑)。その後、血を吐くような改稿作業があって、直してみたらページ数は減って、なのにイベントは増えるという魔法みたいな内容にちゃんと仕上がってるんですよね。
− 池本さんの方は、改稿で気をつけたことは?
池本:公開改稿みたいなところがあったので、これは逃げられないなと。
− どういうことでしょうか?
池本:WEBで公開されている作品を書籍化するということはつまり、読者さんの方でWEB版と変わった文章の一文一文までチェックできるわけです。編集の指示が作品を殺していた場合、それがはっきりと出てしまう。
− なるほど。それは恐いですね。
池本:面白くなくなっていたら編集が悪いってなりますからね。赤裸々に世間様に手の入った所が晒されてしまうわけで。改稿の方向はちなみに、長月さんの作品のテイストは崩さず、文庫のライトノベルという形に適した形を探っていったという感じです。正直、元の文章と比べると大分違う文章になっているので、新人賞を応募される方などは、WEB版と文庫版を見比べてみると面白いかもしれません。
そして始まるイラストレーターさん探し
− イラストレーターが大塚さんに決まったのはこの頃?
池本:そうですね。改稿作業をお願いしながらイラストレーターさんを探していました。個人的に絶対に外したくない作品だったので編集部の面々にお願いをして何度も集まって意見交換をさせてもらったんですよね。その上で議論に議論を重ねて、その中で出てきた名前が大塚真一郎さんのお名前でした。
− 大塚さんの方は、最初に声が掛かった時、どんなお気持ちだったんですか。
大塚真一郎(『Re:ゼロから始める異世界生活』イラストレーター。以降、大塚):実は元々「ループもの」が大好きだったんです。洋画だと『バタフライ・エフェクト』とか。あと、アニメだと『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を初めて見たときは大衝撃を受けました。なので、楽しそうな仕事だなーと。
− 大塚さんがイラストで気をつけていたところはどういったところになりますか。
大塚:元の小説にたくさんのファンの方がいらっしゃるので、そのイメージをできるだけ壊さないようにというところを意識していました。他の児童書の仕事ではキャラのデフォルメ感を残すんですが、『Re:ゼロから始める異世界生活』については原作からちょっとリアル寄りのビジュアルイメージを感じていたので、可愛さを取り入れつつもリアル寄りを意識していました。それでも大分可愛いですけど。
− 普段の執筆はどんな感じですか。
長月:基本、仕事が朝が早くて帰りが遅いという社会の歯車そのものみたいな生活なので、仕事が終わってからの2〜3時間で1話書き上げる、というスタイルです。最初の頃はともかく、今は1万字ぐらいないと短いって言われるから必死ですよ(笑)
− 書き溜めたりは?
長月:2章以降は書き溜めはなしで、書き上げたものを即投稿という形です。読者さんの反応を見ながら作品を作れる、という「小説家になろう」などのWEB小説特有の状況に甘えながら、賛辞にニヤニヤ、批判にニタニタと頑張ってます。
− 書籍化作業があって、WEB更新もして、本業もあって、何をどうしたらそんな風にモチベーションを保てるんですか?
長月:好きなことやってるわけですから、モチベーションが極端に減るってことはとりあえずないですね。本業はともかく(笑)。でも、基本はやっぱり読者さんからの感想やレビューがやる気の秘訣ですよ。感想やレビューがやる気の秘訣ですよ。2回言っておきました。意味は言わなくてもわかるでしょう?
− 作中の好きなキャラクターを教えて下さい。
長月:ビジュアルでは圧倒的に『エミリア』ですね。自分が好きな要素を固めに固めたメインヒロインなので、当然と言えば当然なんですが(笑)
大塚:『ラム』と『ベアトリス』です。あくまで二次元限定ですが、ツンデレが好きなんです。
池本:基本的に大塚先生の描く女の子がみんな可愛くて、『エミリア』、『レム』、『ラム』、『フェルト』、『ベアトリス』、ヒロインはみんな好きですね。
− 長月達平という名前の由来ってなんなんですか?
長月:長月っていうのは9月の別の呼び方で、古い月名で呼ぶのとか何となく格好いいから好きなんですよ。達平の方は友人の名前を1文字ずつ勝手に貰いました。事後承諾どころか、今もまだ承諾を取っていません(笑)
− WEB時代の鼠色猫というHNの由来はなんですか?
長月:一つの名前の中に動物が2匹入ってるって、なんかいいでしょう? それに名前だけ見ると、「鼠……かと思いきや猫!」みたいな裏切り感がたった3文字に込められてる気がして我ながらお気に入りです。猫さんと呼ばれるのもよし。ただし鼠さんはダメです。
3巻連続刊行という ライトノベルでも異例の刊行スケジュールをとった理由
− さてここからはプロジェクトのお話です。刊行スケジュールの早いライトノベル業界でも極めて異例な3ヶ月連続刊行を行った理由はなんなんでしょうか。
池本:簡単です。2章までの話をきちんと見せることで、物語に読者さんを巻き込みたかったんですね。WEBを読んだ方ならわかると思いますが、『Re:ゼロから始める異世界生活』シリーズの魅力は、散りばめられた伏線があるイベントを境に一気に回収される気持ちよさにあると思うんです。そのためには気持ちよく伏線が回収される場面までは、一度は進んでないといけない。そして、何より早く3章をスタートしたかったんです。
どうしてここまで本気なのですか?
− 書籍化発表と同時の公式サイトのオープン。3ヶ月連続刊行と月刊コミックアライブでの付録、コミケの参加など、ライトノベル作品では珍しい宣伝展開を取ったことについてかなり質問が寄せられていました。MF文庫Jどうしてこんなに本気なのと。
池本:これは簡単で、一度ステマっていうのをやってみたかったんです!(笑) でもやり方がわからなかったので、まずは「マーケティング」からやってみようかと。
長月:ダイレクトステルスマーケティングって途中からは呼んでましたね。
池本:ステマは冗談だとしても、先までお話が決まっていて、改稿はもちろんしますが原稿もすでにある。この先、どこでストーリーが盛り上がるかもわかっていて、この条件でむしろ何もしない方がおかしいなと。
ライトノベルの表紙のデザインでは やってはいけない3つの常識を破っている
池本:なので、色々と考える時間も長く取れたのでカバーのデザインも徹底的にこだわって作りました。草野剛デザイン事務所の草野剛さんにデザインをお願いしたのですが、議論が白熱して、初回の打ち合わせから4時間弱かかる感じで……。
− 最終的な1巻のデザインがこちらですね。
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こちらが『Re:ゼロから始める異世界生活1』の書影 |
池本:最終的なデザインはかなり特殊なものです。そして結果的にライトノベルの表紙のデザインでやってはいけないとされている常識を3つも破ってしまったという。そういった意味では結構ひやひやでしたが、最終的にデザインが狙ったものに落ち着いて本当に良かったです。
−ちなみに3つの常識って何なんでしょう?
池本:流石に職業的な秘密なので明かせないのですが、おそらくいくつかのライトノベルの表紙と見比べてみるとわかるかと思います。わかりやすくこれをやったら「売れない」って言われているものを3つも破っちゃってますので。
−2巻3巻と3ヶ月連続刊行続きますが、見所はどこでしょうか?
長月:WEB時代から圧倒的な人気を誇るキャラが満を持して登場、大塚先生の美麗イラストで描き出されるキュートなあの子にガツンと打ちのめされてほしい。
−ガツンと(笑)
長月:ええ、ガツンと(笑)。あとは『死に戻り』は構造上、どうしても「死んで」「戻って」という字面だけ見ると単調な流れになりがちですが……それをどう描いて差別化するのか。予想は裏切り、期待は応える。そういった部分を楽しんでいただければと思います。
大塚:2,3巻は女の子キャラも増えるので期待していて下さい。
池本:文庫だけでなく、店舗特典の冊子、月刊コミックアライブの付録も連続刊行続きますのでこちらもお楽しみに。
−3巻の表紙は誰になりそうですか?
長月:こちらです。『ベアトリス』ですね。
大塚:『ベアトリス』は書くのが本当に楽しかったですね。
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初公開 『Re:ゼロから始める異世界生活』3巻カバーイラスト |
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拡大した3巻カバーイラスト。寝そべった美少女『ベアトリス』が可愛い |
池本:実際のカバーはまた草野さんが上手くデザインしてくれると思います。
MFJは今後もなろうから作品引っこ抜いて Web小説界を虫食いにするんでゲスか?(ゲス顔)
−なんだかえげつない質問が来ているんですが、これはいかがいたしましょう?
長月:あぁ、この質問送ったの僕ですね。意外と質問がお上品なものばかりだったので、こういうの送っていいよっていう例で用意したんです。というか最近ショックだった出来事は池本さんに「『Re:ゼロから始める異世界生活』ファン(の質問)って、普通ですね」って言われたことで。本当にショックでした。
池本:元々、今回のブログのテーマも「WEB小説書籍化の闇に斬り込む」に決めていたんですが、あまり斬り込めていないですね。もうちょっとこう、えげつない話が来るのかなと思っていたんです。お金の話とか、後は仕込みとか、癒着とか、陰謀論的な。ただ冷静に考えると、あまりにアレな質問だったら結局インタビューで答えられなかったかもしれないので、みなさん常識的で人間ができていらっしゃって良かったなと。
「小説家になろう」の累計ランキングで低い順位でしたが なぜ書籍化したのですか? どれくらいの順位から書籍化を検討しますか。
−それでは最後の質問です。おそらく多くの方が気にしてらっしゃると思う「小説家になろう」のランキングの関連性と、今後のレーベルとしての動きはどうなるんでしょうか。
池本:『Re:ゼロから始める異世界生活』に関していえば、ランキングとかは関係なく『中高生が面白い』と感じるライトノベルになるなという未来が見えたからですね。『ラブコメ』『萌え』などのイメージが強いかもしれませんが、MF文庫Jというレーベルとしての意識は”そこ”にありますので。そんなに難しく考えず、普段から面白い作品をただ作りたいだけっていう感じですね。おそらく色々なものに縛られていないからこそ、今回の諸々のプロジェクトも行うことができたと思うんですよね。
面白そうだからコミケに出てみる、twitterでファンの声を集めてポスターを作ってみる。アライブの付録「リゼロビジュアルコンプリート」は、一度ビジュアル重視の大判の設定資料集を一から作ってみたかったという、雑誌担当の密かな夢とかが絡んでいたりしますし。
実際、今年のMF文庫J新人賞の大賞作品「MONSTER DAYS」もMFらしくない作風と言われたりもしていましたが、「らしい」とか「らしくない」など特にそこまで考えていないレーベルなので、ただ面白いと考えるものを今後も作っていくだけという感じです。
長月:最後に宣伝重ねましたね(笑)
−本日はありがとうございました。
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「MONSTER DAYS」 本当に面白いので、興味ある方はぜひ |
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