【コラム】オークの王様がスパダリ!?コミック版「オルクセン王国史」漫画・野上武志氏/原作者・樽見京一郎氏インタビュー


「小説家になろう」で話題となった、壮大で胸アツな異世界戦記『オルクセン王国史〜野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか〜』は、「第2回 一二三書房WEB小説大賞《金賞》」を受賞して書籍化され、コミカライズ1巻も本日5月24日に刊行された。
コミック版を担当するのは、数々の軍事モノ(ミリタリー)+美少女の出てくるマンガでヒットを飛ばした野上武志先生。近代兵器が活躍する『オルクセン王国史』とも相性バッチリです。
今回はそんな野上先生の仕事場へお邪魔しました。軍服や銃剣が所狭しと並ぶ光景は、博物館やディープな専門店にいる気分!
野上先生が構えているのは、『オルクセン王国史』のオルクセン王国軍制式小銃「Gew七四」のモデルである「Gew71」(ドイツ帝国時代の歩兵銃)。日本市場には2丁しか出回っていない実物を、『オルクセン王国史』の資料として購入されたそうです。
そんな日本屈指のミリタリーマンガ家・野上武志先生に加えて、遠方にお住まいの原作者・樽見京一郎先生にもリモートで参加していただき、『オルクセン王国史』の面白さの秘訣や裏話などを伺いました。
■商業化が決まった時点で、 なぜか「オルクセン王国史」の同人誌がすでに!?
───まずはじめに野上先生と『オルクセン王国史』の最初の出会いから教えて下さい。
野上武志先生(以下、野上):ある日の新幹線の車内で、友人の鈴木貴昭さん(『ストライクウィッチーズ』『ガールズ&パンツァー』ほか、多数のアニメの軍事考証を担当)に「なにか面白い『なろう小説』ありませんか?」って話を振ったんです。彼はいわゆるスコッパー(ネット小説で面白い作品を見つけてくる人)なので。そうしたら「君にいい作品があるよ」って紹介されたのが『オルクセン王国史』でした。
樽見京一郎先生(以下、樽見):ええーっ!今、初めて知りました。
野上:ここの話はお伝えしてなかったですね(笑)。それで新幹線の車内で読みはじめて「こりゃすげえ作品が来たもんだな!」というのが出会いでした。当時はまだWebで連載中でしたが、樽見先生は約半年で完結させたんですよね?
樽見:はい。書き溜めは半月ぐらいで、半年くらいで本編を書き終えました。
野上:すっげぇ!怒涛のような物量もさることながら、やはり『へいわなオークのくに(1)』という最初の1話の段階で、あの作品がどういう作品かがすべて語られていて、私は正直、ものすごいショックを受けました。それまで私が20年のマンガ人生で手掛けてきた萌えミリタリー作品が、泣かず飛ばずだったり、後発の作品に抜かれたり、私がやろうとしているミリタリーでは勝てないなって諦めかけていて……やれることは全部やったんですよ、陸・海・空・海兵まで全部!(笑)

野上:なので今は、別のことをしようかなってことで『はるかリセット』(秋田書店)をスタートさせました。そんなときに読んだ『オルクセン王国史』が、私にできなかったことを全部鮮やかに1話目でやってのけたんですよ。もう悔しくて悲しくて嬉しくて!複雑な感情の大波にのまれました。
樽見:それは恐縮です……!
野上:それで、もしも自分がこの『オルクセン王国史』のコミカライズをさせてもらうんだったら、こうしたいよね!っていう同人誌を冬コミで出したんです。

樽見:私は「まさか野上先生が、まだ何の商業化も決まってない作品の同人誌を出していただけるなんて、ご冗談でしょう?」って信じられずに驚くばかりでした。それまでに何度かX(Twitter)でご感想をつぶやいていただいただけでも畏れ多かったのに……。
コミック担当編集(以下、編集(マ)):その後「第2回 一二三書房WEB小説大賞」の金賞を獲って書籍化が決まって、私がコミックの担当編集に就きました。その時点で「なぜか、すでに同人誌があるらしい」という情報を得て、「野上先生が同人誌を!?あるの?なぜ?」みたいな(笑)。これはもう、ぜひ野上先生にコミカライズをお願いすべきでは、ということでご連絡を差し上げたのがコミック版の経緯になります。
■オークの王様はスパダリ!?「オルクセン王国史」は、 男女問わず楽しめる王道の面白さがある
───自分ではやれなかったことを『オルクセン王国史』の1話目でやっていたという話を詳しくお願いできますか?
野上:簡単に言うと、ミリタリー(軍事もの)をメジャーなエンタメ作品にすることです。私は20年間、何作品もミリタリーマンガを描いていて「いいところまでいったんだけどなーっ!」という悔しさがあったところに、『オルクセン王国史』の1話がものすごく鮮やかな手法を使っていて、正解を見せつけられました。1話の段階で、一般のメジャーなお客さんに届く要素がすべて入っていて、神のような1話を見せつけられた瞬間の、私の敗北感たるや……!
───メジャーに届く要素ですか。
野上:まずはディネルースの復讐譚を成立させている点。もう1つがグスタフとディネルースの関係で、「この二人、絶対に『美女と野獣』だよね!」っていう。両方とも王道の惹きつける要素が入っています。グスタフはスーパーダーリンなんですよ。

───スパダリですか!?
編集(マ):オークですけどね(笑)
野上:オークですけど、イケメンで、お金を持っていて、権力もある男性と「こんな私がいつの間にか」って大切にされる構図は、王道の少女マンガにも通じます。だから男女問わず夢中になれるんです。
編集(マ):「私の命をかけたってかまわない」という重たい約束をする女に、全身全霊を以って答えようとする男ですよ(笑)。
野上:最高のスパダリ仕草じゃないですか。これまでの自分は、最初の一歩から間違えてましたっていう……いえ、この10年、気づいてはいたんです。いたんですが、わかっていてもできないことって、人間にはありますよね(笑)。
───『オルクセン王国史』は王道の要素がしっかり入っていたと。
野上:なので、最後に兵站が出てきます(笑)。復讐譚、ロマンスときて、兵站の優先順位は3番目です。樽見先生が本当に書きたかった事は兵站だと思うんですけど、その前に読者のハートをゲットするものが2つも入ってるので、コミック版でもその2つを優先して描いています。
樽見:それはもう本当に。「小説家になろう」で第1話を書き始めたときから、兵站をいきなり押し出しちゃうと、まず読まれないだろうと思っていました。

野上:樽見先生も私も、多分トップランクに位置するぐらいにめんどくさい軍事マニアなので(笑)、「みんな、これぐらいわかるよね?」って部分が、まず伝わらない。うちの女性スタッフにもネームを見てもらうんですけど、「先生、飽きます。この3ページは飛ばします」って辛口の評価をもらって修正します。
小説担当編集(以下、編集(小)):容赦がない(笑)。でも私たち小説とコミックの担当編集2人も、最初のお電話で「我ら2人はミリしら(※)なので、ミリタリー部分は樽見先生と野上先生で間に合っていますから、私たちは一般の感覚で接します」というスタンスでご相談しました。
※「1ミリも知らない」の略で、ミリタリー界隈では『ミリタリー(軍事)ネタが少しもわからない』と掛けて使われる
野上:むしろ、その視点が欲しかったんですよ。極論、ミリしらの人が「とりあえず流しとけばいいや」って読み飛ばしても成立するような描き方をできるかどうか、自分に鎖をかけながら日々苦心して描いています。
───軍事ネタをマニアックに描いていく、という方向にはやらなかったわけですね。
野上:そこは小説というメディアが1番得意なんです。論理的なシステムの説明や、世界観の設定に関しては、やはり小説の方に一日の長があります。逆にマンガが得意とする表現が、人の感情です。ディネルースの「白エルフ許せねえ!」って辛さ、ディネルースのグスタフへの「こいつ何者?」っていう気持ちが、やがて大きなうねりの感情になっていく。マンガが伝えやすいのはキャラクターの「憎しみ、怒り、食べ物うめぇ」っていうクソデカ感情なので、それを読者に伝えるのがコミカライズのお仕事だと思っております。
───ご飯が美味しそうって感想は、コミカライズでも原作小説でもみんな触れていますね。
野上:そう、『オルクセン王国史』に出てくる食べ物が美味しそうなことも、老若男女、全員が楽しめるメジャーな要素です。

野上:だから『オルクセン王国史』を連載するにあたって、料理を美味しく描いていただけるスタッフさんを増員しました!食べ物シーンに関しては、そのスタッフさんに「美味しく!美味しそうに!美味しそうにお願いします!」ってお願いして描いていただいてます(笑)。
編集(マ):戦略や兵站は小説の方が緻密に書かれていますが、もう、メシは絵には敵いません。コミック版の食事シーンは毎回、ヨダレが出そうなグッと来るシーンに仕上げていただいています。
樽見:ええ、食事シーンはビジュアルにはかないませんね。私も書籍の改訂作業で、ちょっとずつ文章に美味しそうな描写を入れるようにしているんですけども。どんな匂いがするとか、玉ねぎだったら目がチカチカするとか、五感をなるべく入れるようにしています。ご飯に限らずですけど、匂いは逆に、ビジュアル側では伝えられない小説の強みだと思っていますので。
野上:そう、逆に嗅覚は絵で伝えるのが難しい部分です。
樽見:なので文章の強みを活かすとしたら、もう匂いしかないんじゃないかと思いまして。もっと美味しそうに書けるといいなあと、もがき苦しみながら執筆しています(笑)。
■SNSで人気が出てモブキャラから昇格した 「黒にんじんちゃん」
───ここからはキャラクターについて語っていただきたいと思います。まずはグスタフ王から。
野上:グスタフ王に対しての、コミカライズ担当者からの思いとしては……第2巻ぐらいまでには、全員が彼をスーパーダーリンとして認識していただきたい!
(一同 笑)
野上:書籍の挿絵を描かれているTHORES柴本先生も、1巻から、もう完全にグスタフ王をイケメン化しているんですよ!私はもう楽しくて、嬉しくて、私も柴本先生にならってイケメン化できるように頑張ります!

樽見:原作者の目から見ると、グスタフは人生を楽しんだりもしていますけど、根っこはクソ真面目なヤツなんですよ。国に対しても、女性に対しても。その辺がスパダリと呼ばれるゆえんなんですが(笑)。グスタフの真面目さの中に、本来オークではあり得ない「異質」が入っていることに皆さんお気づきかと思います。そんなグスタフの秘密が徐々に明かされていくのを楽しんでいただければと思います。
───ディネルースについてはいかがですか?

野上:現代日本でいえば「30代ちょいぐらいのバリキャリ、部下もいっぱいいるお姉さん」って立ち位置の、優秀な女上司です。でも多分、恋愛はそんなに経験なかったんでしょうねーみたいな(笑)。特に第1巻は原作小説をいったん分解して、その上で「ディネルースの目線から見える世界」に再構成しています。
樽見:原作ではグスタフ目線とディネルース目線が交互に入れ替わる書き方をしていましたが、それを再構成していただいて、とてもわかりやすくなったと思います。ディネルースはいわゆる『シャーロック・ホームズ』のワトソン役で、オルクセンという国を全く知らない読者さんと同じ目線から書くようにしていました。男性にも女性にも共感してもらえるキャラクターであり、芯の強い女性なので、彼女の魅力に惚れていただけると嬉しいです。
───ラインダースという大鷲のキャラクターも登場しますね。
野上:鷲を描くのは初めてなので、資料本を慌てて買ってきて、ほぼぶっつけ本番で描きました(笑)。

野上:それと私、原作にちゃんとサイズが書いてあったのをすっかり忘れてまして……頭の中にあるイメージで描いたら、読者の皆様から「2倍ぐらい大きくないか?」って指摘されて……何メートルでしたっけ。
樽見:翼長6.5メーターです(笑)。

野上:だから2倍ぐらいの大きさで、翼長約13メートルだとF-15戦闘機ぐらいの大きさで描いてしまったことになるんです。でも『男塾』の大豪院邪鬼の初登場だって、ビールも一緒にデカかったじゃないですか。
───塾生たちがビール瓶を担いで注ぐシーンですね。
野上:あれと同じということで、一つ皆さんよろしくお願いします!(笑)
───その他、気になるキャラクターはいますか?
野上:第2話で一般のエルフたちをモブで登場させたんです。そうしたら、そのうちの1名が読者さんにえらく受けてしまいまして、知らぬ間に「黒にんじんちゃん」って名前がついているんですが(笑)。
───Xで検索したら、ハッシュタグ「#私立黒にんじんちゃんを愛でる会がすでにあったり、ファンアートまで描かれていますね。

野上:人様からお預かりした作品で、いつの間にか2次創作が発生するとは驚きました。
編集(小):黒にんじんちゃん、SNSやってるんだっていう(笑)。樽見先生もこの盛り上がりを受けて、今回の特典用のSSは、黒にんじんちゃんの予定です。
野上:おおっ、ネームドに昇格した!樽見先生に黒にんじんちゃんをお返ししますので、SSを楽しみにしています(笑)
■オークの王様はスパダリ!?「オルクセン王国史」は、 男女問わず楽しめる王道の面白さがある
───野上先生が今までに描いてきたマンガと『オルクセン王国史』で違う点はありますか?
野上:まず、絵柄を変えました。ファンタジー作品ですので、あまねく海外ファンタジーの資料本を片っ端から買って研究して、「うわー!全然わかんねえっ!ファンタジー全然わかんねぇー!」ってなりながら参考にしています(笑)。
───ご自身の絵柄にこだわるクリエイターも多いと思うんですけども、そこは手放しちゃうんですか?
野上:いわゆる小手先の描画手法のレベル……狭い意味での絵柄なんて、短いスパンで変化していくのが当たり前なんですよ。『こち亀』だって半年ごとに絵柄を変えています。1巻の両さん、80年代の両さん、90年代の両さん、全部違います。でも、お客さんはどれも『こち亀』の絵だなって認識できますよね。
───確かに。今は流行りの絵柄の移り変わりが早いので、絵が古いと思われないように追いついていくのは大変そうですが。
野上:まあ、そこは……楽しむしかないでしょう(笑)。今もしれっと、鼻の描き方を変えているんですよ。もちろんそれも、若くて魅力的な女性キャラを描くという枠内での小手先の変化でしかなくて。小手先の技術でアップデートしていく、というかアップデートしていって当然なんですが、それでも「やっぱり野上の絵は野上だな」という風に感じ取れる。これが本来の意味での絵柄、個性だと私は思っています。
───『オルクセン王国史』には豚の顔のキャラクターがいっぱい出てきますが、デザインは苦労しますか?たとえばこのコマみたいに、服の色とか頭頂部で特徴を変えたり。

野上:いい質問ですね、今回出てくる彼ら、全員黒い軍服なんですよね!
編集(マ):軍服なのでしょうがないです(笑)。
野上:それにまず私……牙の位置、間違えていたらしくて。「豚の牙って前の方にあるんですよね。後ろの方にあるわけじゃない。鬼じゃなくて、あくまで土を掘るための牙ですから」という有識者のご意見を見かけまして。何せ僕、オークの顔を描くのがマンガ家人生で初めてでございまして(笑)。
編集(小):THORES柴本先生もそれ、言ってました。正確には豚ではなくてオークですから、別の種族ではあるんですけどね。
野上:ですので今、無理のない範囲で、少しずつ歯列矯正をしています。
編集(マ):オークの歯がじわじわと前に移動していく(笑)。
野上:宮崎駿監督のマンガ「雑想ノート」の一篇『ハンスの帰還』で羨ましいと思ったのが、モブの豚キャラはほとんど顔の区別がつかないように描いてあるんですよ。でも『オルクセン王国史』では、豚の顔で全員キャラの見分けがつかなきゃいけないのが無理難題で……(笑)。2巻所収の4話で、わんさかとオークの参謀将校が出てくるんです。私はまず、樽見先生に「この参謀将校たちの、個々のモデルは誰ですか?」って訊くことからはじめました。
樽見:モデルとして外国と日本の俳優の方を何人か、名前を挙げさせていただきましたね。
野上:それを元にデザインしていって、いやー楽しかった!描きながら『でもこの人、豚鼻じゃないしなぁ……』って悩んだり(笑)。でも樽見先生がモデルにしたであろう、その人物の顔と個性がキャラクターの性格と繋がってきて面白い作業でした。
■「私の“オルクセン王国史”に対する情念の塊、 ラブレターを感じていただければ」(野上)
───最初に出された同人誌とコミック版で、変更点はあるんでしょうか?
野上:同人誌よりも肌の露出を減らしました。同人誌は男性向け創作エリアで頒布したので、露出を増やす必要があったんです。

野上:コミック版の最初の打ち合わせで、真っ先に「誰向けにするんですか?私は絶対、『オルクセン王国史』は女性にも受けると思うんです」と主張したところ、編集さんも同じ意見でした。なので「わかりました、どこまで露出が許されますか?」って真っ先に確認して、どういう露出をしたら女性読者に怒られないかを探ったんです。
編集(マ):色っぽい・カッコいい露出は女性としてもアリなんですけど、男子的にグッと来るまでいくと女子は引いちゃうというお話をさせていただきました。
野上:今まで私の読者さんは99.9%男性なんですが、『オルクセン王国史』は男女ともに刺さる内容ですので、せめて6:4くらいまでは女性読者を増やせるように描いています。
───軍服などのデザインで、小説版を参考にした部分はあるんでしょうか?
野上:THORES柴本先生のデザインで、オルクセンの国章に太陽のようなギザギザがついてたんですよ。これはWeb連載の頃にはなかったんですけれども、私の方もこれを採用させていただきました。

野上:THORES柴本先生の国章を見て、「オルクセン王国の国章のモチーフは何だろう…?この原作から考えればドングリに違いない。ドングリのヘタってこういうギザギザがあるな、よし、これはドングリ!」と後付けで理由をでっちあげました(笑)。
編集(小):小説版はむしろTHORES柴本先生が野上先生の同人誌を参考にしつつ、いわゆる「THORESさんデコ」と呼ばれるデザインにしてもらいました。それがコミカライズにも影響して……という、挿絵、コミカライズ、原作者の三位一体で生まれています。
野上:原作者と書籍イラストレーター、書籍イラストレーターとコミカライズの間で、双方向に影響し合って複合的に作品が作られています。「こんなんやりますか?」「じゃあこんな感じですかね?」って、いろんな人と双方向に影響を与えたり、受けたりしてブラッシュアップしていく作業は、創作をしている中で一番楽しい工程ですね。
───それではアキバBlogの読者さんへメッセージをお願いします。
編集(マ):いつも野上先生のコミックスではおなじみ、カバー下をお楽しみに!それと多くの書店さんから特典イラストのリクエストをいただいています。樽見先生と「特典イラスト楽しみだね。でも大丈夫なのかな、野上先生」って心配しています。
野上:ご心配、恐縮でございます、あとは描くだけです。
編集(マ):左から、メロンブックスさん限定のアクリルフィギュア、ゲーマーズさん限定のA3タペストリー、とらのあなさん限定の描き下しB2タペストリーがゲットできます。限定版は数に限りがありますので、お早めにどうぞ。他にも無償特典イラストカードなどがつく書店さんもありますので、お近くの書店さんでぜひお買い求めください。
───『はるかリセット』も週刊で連載ペースが早いんですが、スケジュールは大丈夫ですか?
野上:ええ、あのー……今月もめちゃくちゃバッティングしていますね!(笑)全力を尽くして作画しておりますので、私の『オルクセン王国史』に対する情念の塊、ラブレターのようなものを感じていただければと思います。
樽見:野上先生にはWebの連載時から熟読していただいて、日本でこれ以上『オルクセン王国史』に詳しいマンガ家さんは他におられません。野上武志先生という大船に乗らせていただいたつもりで、全て安心してお任せしています。原作とコミカライズ、どちらから入っていただいてもいいので『オルクセン王国史』を楽しんでいただければと思います。両方読んでいただくのが一番嬉しいですけれども、コミックだけでも楽しんでいただければ……。
編集(小):いやいやいや、ダメです、ダメですよ、何言ってるんですか樽見先生!(笑) 原作小説の第2巻が6月14日に出ますので、小説もよろしくお願いします!

野上:コミカライズの私の役目は、あまねくお客さんを原作本に誘導するための提灯です!コミカライズを読んでいただいた方々には、もれなく原作本にも興味を持っていただきまして、書籍の本編が終わって!外伝の最後まで本になってほしい!物語の後半にも、外伝にも、私が描きたいシーンや描きたいキャラクターが、この先もいっぱい出てきます。それまで『オルクセン王国史』が盛り上がるように、1冊1冊本を買っていただく皆様のお力があれば嬉しいです。まずはコミック版オルクセン王国史第1巻、よろしくお願いします。
───本日はありがとうございました。
(取材・文:かーずSP)
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