小梅けいと氏がコミカライズ「戦争は女の顔をしていない」5巻【AA】
「兵隊であることが必要だったんです。でもその上、かわいい子でもいたかった…」

「（女子トイレに入った時には、警官を呼ばれたこともあった）」
「じゃあ、あたしたちはどこへ行けばいいの？」

「男の人が両足を撃ち砕かれ意識を失いかけているのに、私を突きのけるんです。
雑嚢に手を伸ばそうとしているんです。自分の“非常食”を探して…」

「砲弾で肉の断片にされたくなかったんです。
そういうのを自分の目で見ていたし、その肉片を集めもしたから」

ゲーマーズ本店
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メロンブックス秋葉原1号店
特典：イラストカード

アニメイト秋葉原2号館

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ氏の、第二次世界大戦・独ソ戦に従軍したソ連軍の元女性軍人たちへの戦後インタビュー本を小梅けいと氏がコミカライズされ、カドコミで連載中の「戦争は女の顔をしていない」5巻【AA】（監修：速水螺旋人氏）が、アキバではもう出てる（公式発売日は16日）。

コミカライズ『戦争は女の顔をしていない』は、1巻の裏表紙によると『ノーベル文学賞を受賞した史上初のジャーナリスト、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ。彼女が取材した、500人にのぼる第二次世界大戦従軍女性たちの証言をマンガ化』という作品。

今回発売になったコミカライズ「戦争は女の顔をしていない」5巻【AA】には、第25話〜第31話の「爆撃手アレクサンドラ・セミョーノヴナ・ポポーワ親衛隊中尉の話」、「兵隊であることが求められたけれど、かわいい女の子でもいたかった」、「投光器操作係アナスタシヤ・ワシーリエヴナヴォロパーエワ上等兵の話」、「看護婦ニーナ・ワシーリエヴナ・イリインスカヤの話」、「パルチザンの連絡係ワレンチーナ・エヴドキモヴナ・Mの話」、「一等飛行士アントニーナ・グリゴリエヴナ・ボンダレワ親衛隊中尉の話」、「パルチザンのラリーサ・レオンチエヴナ・コロトカの話」と、描き下ろし「軍医ヴェーラ・ヨーシフォヴナ・ホレワの話」と、巻末に速水螺旋人氏のコラムを収録（もくじ）。

オビ謳い文句は『兵隊であることが必要だったんです。でも私たちはその上、かわいい子でもいたかった…』で、裏表紙は『誕生日まで生き延びて18歳になりたい』、『勝利ってどういうことか想像つかないでしょうね！それは釈放された捕虜の群れよ』、『砲弾で肉の断片にされたくなかったんです』などだった。

第二次世界大戦の真実を明らかにする…。500人以上の従軍女性を取材し、その内容から出版を拒否され続けた、ノーベル文学賞受賞作家の主著。「狼と香辛料」小梅けいとによるコミカライズ、第5巻が登場
コミックス情報

なお、「戦争は女の顔をしていない」5巻【AA】の感想には、大輔さん『このシリーズにはこれまでも散々言葉を詰まらせられてきたけれど、この5巻は今までで一番壮絶でつらくて、一番胸に来る内容かも知れない』、マッチ棒さん『ついに戦争は終わったが、元兵士である生活、という名の戦いは続く…つらい！』などがある。

「戦争は女の顔をしていない」5巻コミックス情報 / 連載ページ

「身体そのものが戦争に順応してしまって、戦中、女のあれが全く止まってしまいました。戦後、子供を産めなくなった女の人がたくさんいました」

「その子は棺の中に横たわって…本当にきれいだったわ。花嫁のようだった…」

「戦争中が娘盛り、それは焼けてしまった」

「戦争に必要なのは兵隊だ、ご婦人方じゃないんだ」

「“戦争を殺しにここまで来た”と書いてサインしました」

「穴が掘り上がったら、その縁に立たされて」

「女性は出撃の合図があるまで刺繍をしているの。私たちは女のままだった」

「おっかさんたちみんなに代わって、あたしが泣くよ。大事な大事なせがれたちや！」

「戦争のことは忘れてしまった…戦後も怯えて生きていたのだから。地獄だった」