南緯六〇度線の約束１巻　「戦後日本、超重厚ヒストリカルSF」

うめ（小沢高広氏＆妹尾朝子氏）のコミックス「南緯六〇度線の約束」1巻【AA】発売
「超重厚ヒストリカルSF、開幕──」

1945年8月　北海道・択捉島　「走って！海まで出れば船が待ってる！」
「複数のイヌが逃走した模様。速やかに回収せよ。対象の生死は問わない」

「気を抜くな。ソ連の連中は、いまだお前たちを捜している」
「わかってるよ…」 「耳タコだジジイ」

「京都帝大で開発した抑制剤です。ようやく完成しました。
今なら安全にイヌを運用できます」

ゲーマーズ本店

メロンブックス秋葉原1号店
特典：イラストカード

アニメイト秋葉原2号館

うめ（小沢高広氏＆妹尾朝子氏）がビッコミで連載されているコミックス「南緯六〇度線の約束」1巻【AA】が、11日に発売になった。

『南緯六〇度線の約束』は、コミックナタリーによると『1945年、敗戦後の日本。極寒の地にある人体実験施設から脱出した幼き兄弟は、家族との再会を夢見る。過酷な運命を背負った2人は苛烈な使命と対峙し…。南極観測隊の史実に“if”を取り入れたヒストリカルSF』というお話。

今回発売になった「南緯六〇度線の約束」1巻【AA】には第1話〜第7話を収録し、オビ謳い文句は『日本でいちばん有名なイヌの物語』、『日本初の女性南極観測越冬隊員 （日本極地研究振興会 理事） 坂野井和代氏、推薦！「日本の南極観測隊といえばイヌ。 地球上で唯一国境が存在しない地・南極へ、 この物語がどう進んでいくのか 続きがとても気になります」』だった。

また、裏表紙は『人はなぜ敵を作るのか、人はなぜ人を殺めるのか――いかなる境界線も存在しない極限の地から、私たちに「今」を問う物語』で、コミックス情報は『南極観測隊の史実に、驚きの「if」を取り入れた意欲作。超重厚ヒストリカルSF、開幕――。戦後日本。軍の人体実験施設から逃走し、家族との再会を夢見る兄弟。ふたりの少年は苛烈な使命と対峙する！』になってる。

戦後日本の激動期、南極に渡った兄弟が切り拓く運命の物語。1945年、敗戦後の日本。極寒の地の人体実験施設から被検体にされた幼き兄弟が脱出した。過酷な運命を背負ったふたりが辿る南極大陸への道　
作品情報

「南緯六〇度線の約束」1巻【AA】の感想には、inuroさん『ソ連占領下の北海道、ってifだけで大好物なのにまさかそっちが絡んでくるとは』、Yanaceさん『うめ先生と言えば仕事漫画の印象強いけど〜得意なところが見事にはまって「歴史IFもの！SF！そういうのもあるのか！」となってる』、ミゾネンさん『膨大な取材力と緻密なストーリー展開、SFとリアルが融合した作画に見いってしまいますね』、園山タカスケさん『小学生の頃に貪り読んだ冒険小説を思い出してワクワク』などがある。

なお、作者：うめ（小沢高広氏＆妹尾朝子氏）は後書きで『第一次南極観測隊の話を描きたいと思ったのは、かれこれ20年ほど前。そして獣人を描きたいと思っていたのは、さらに昔のデビュー前。このふたつの掛け合わせを思いつくのに、ずいぶんと時間がかかりました。ただ、20年前よりも今の時代に描くからこそ、伝わるもの、見えるものもあるかなとは思っています』などを書かれている。

「南緯六〇度線の約束」1巻コミックス情報 / 連載ページ

「日本はこれより、南極を目指します」
「ブリュッセルの会議では、参加は絶望的だと」 「博士のご協力が鍵なのです」

「武力衝突が起きれば、敗戦国の日本が南極に食い込むことはもはや不可能です。
そのまま国力が低下すれば、50年後には国家としての体をなしていない可能性すら」

「…イヌ。いや、第八技研であなたが研究されていた、
特殊耐寒強化人間が、必要なんです」

「（まさか…）あンの…バカ！」

「お…お前…あのガキか…」

「日本学術会議 南極観測準備室 特嘱局員、北津守タチアナ」

「タロと、ジロだ」

「仲間は…母さんや妹は、どこかで生きてるのか？」

「怒ればいいんだな」