コミカライズ 残像に口紅を(原作・筒井康隆) 「究極の言語実験小説をコミカライズ!」


「50万部突破!究極の言語実験小説をコミカライズ!」



KADOKAWA Masterpiece Comicsレーベルから、筒井康隆氏の小説を寺田浩晃氏がコミカライズされた「残像に口紅を」【AA】が、28日に公式発売日を迎えた。
コミカライズ『残像に口紅を』は、1989年に初版が刊行された筒井康隆氏の小説が原作で、コミックナタリーによると『世界から文字が1つずつ消えていくとどうなるかを試した言語実験作品。物語の主人公である小説家・佐治勝夫と、その友人の評論家・津田得治は「自分が創作の中の登場人物」だということに突然に気がつき、同時にこの物語では「世界から文字がひとつずつ消えていく」というルールを知る』、『多くの言葉を失いながら、最後まで物語を続ける主人公の姿が描かれる』という作品。
今回発売になった「残像に口紅を」【AA】には、本編のほか、巻末には国語辞典編纂者・飯間浩明氏の解説「言葉が立役者となる物語」を収録し(もくじ)、裏表紙は『この物語では、舵取り役のはずの佐治ですら、実質的には脇役でしかないのです。真に物語の立役者となるのは、言葉そのものです(解説より抜粋)』、オビ謳い文句は『現実とは何か?虚構とは何か?』、『文字が消え、言葉で表現できなくなったものはこの世から消える。――いったいどれだけのものを消滅から守れるだろう』、『50万部突破!究極の言語実験小説をコミカライズ!』だった(9つのルール)。
原作約50万部! 実験的な名小説をまさかのコミカライズ!世界から一つずつ文字が消えていく。文字が消えれば、言葉が消える。言葉で表現できないものは、この世から消える。――いったいどれだけのものを消滅から守れるだろう。
ある日突然、物語の主人公として虚構の世界を生きることになった小説家・佐治勝夫。現実と虚構が徐々に溶け合っていく中で、佐治はなにを思うのか?たびたび話題となる筒井康隆の実験的名著が、まさかのコミカライズ! コミックス情報
「残像に口紅を」【AA】の感想には、決戦!H.イワシタ城砦さん『どうやってマンガにするの?と思っていたが、どうやってマンガにしたらいいんだ?という問題にきちんと向き合って健闘している』、へくとぱすかるさん『筒井康隆による原作を、困難を乗りこえてのコミック化』などがある。
なお、漫画:寺田浩晃氏は後書きで『子供の頃からずっと畏敬の念を抱いてきた筒井康隆先生の作品を漫画化させていただけたこと、大変光栄であると共に、その偉大さ故、多大なプレッシャーを感じながらこの1年半執筆してきました。今回、漫画化する上で最も悩んだのは、原作の持つ大きな要素の一つであるメタフィクション性。〜この特異な原作の中、いち新人作家がもがき苦しむ様を、水槽に放り込まれた金魚を眺めるが如く楽しんでもらえたら幸いです』などを書かれている。
「残像に口紅を」コミックス情報 / 寺田浩晃氏のTwitter

僕の中には確かにここまで生きてきた三十八年の人生が存在する」

多くのフィクションに必要となる、物語の根幹となるルールさ」







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【関連リンク】
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「残像に口紅を」コミックス情報 / 作品情報
カドコミ「残像に口紅を」掲載ページ
世界から文字が消えていく言語ゲーム。(0/8)
漫画:寺田浩晃氏のホームページ / Twitter / YouTube
寺田浩晃 - Wikipedia
飯間浩明氏:解説を担当しました
世界から文字が消えていく…実験小説「残像に口紅を」のコミカライズが本日発売
筒井康隆「残像に口紅を」がマンガ化、世界から文字が1つずつ消えていく物語
原作「残像に口紅を 復刻版」書籍情報
筒井康隆 - Wikipedia
残像に口紅を - Wikipedia
【感想リンク】
このストーリーでよくきちんと決着をつけることができたものだ
佐治の周りからは、家族さえも消えていき、使える言葉も少なくなっていく
問題にきちんと向き合って健闘している
終盤はちゃんと"漫画版"になってましたね
漫画でも面白い!!(小説の方がワクワク感あるけど)
マンガ版独自の展開もあって、新鮮に読めた
残像に口紅を - 読書メーター